足立心也建築設計事務所の足立です。
今年のテーマは1つの建築ができるまでのプロセスを見ていただくということになりそうです。
なんとなくいいなと思ったものの写真を撮る。
多くの人がやったことがあると思います。
僕もよくやります。
カメラや携帯に入っている写真はその人の感覚をよく表しています。
でもそれがなぜいいと思ったのかというところを掘り下げて考えるということをしている人は少ないかもしれません。
感覚を言葉に置き換えるのはとても難しいことですし、置き換えた言葉がその感覚をきちんと表現できているのかも不確かです。
建築は独りでつくることができません。
自分がいいと思うからつくる、という訳にはいかないのが難しいところです。
対話が必要です。
そのためには感覚を言葉に置き換えて人に伝えなければなりません。
それは他人に限ったことではなく、自分との対話でもあります。
なぜそれをいいと思ったのか、なぜそれはだめなのか。
設計のプロセスはその繰り返しです。
この写真は僕のカメラに入っていたものです。
うちの前の電柱と空です。
窓をあけてなんとなくいいなと思って撮った写真です。
この写真が直接自分のつくる建築につながっているかは分かりません。
でもいいなと思ったということはそこには何かがあるんだと思います。